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Posted by あしたさぬき.JP at

2012年12月18日

引退試合を希望します



金本知憲、石井琢郎、小久保裕紀……。


今年の日本プロ野球は、大物選手の引退が相次ぎました。


高校中退から10代で渡米。帰国後、定時制の高校に編入。一時、選手登録が認められなかった大学時代。大学卒業後は国内外の独立リーグを転々とする日々。


実力が認められ、NPB入りが噂されたものの、結局は見送られ、縁がありませんでした。


オリックスと近鉄の合併問題で揺れた2004年。新規参入球団として、楽天とライブドアが名乗りを挙げました。もし、新規参入球団がライブドアだったら、NPB入りの夢が叶っていたかもしれません。


徳島インディゴソックス 根鈴雄次。


陽の当たらない場所で野球をやり続けた独立リーグの大物。その波乱万丈の現役生活にピリオドを打ちました。


ホームランを打つと、神に祈りを捧げ、レクザムではホームラン賞のボードを誇らしげに掲げる姿がありました。


足に死球を受けると、バットを叩きつけ、投手を睨み付け、怒りをあらわにしながら1塁へ歩く姿がありました。みるみるうちに様子が変わり、足を引きずりながら歩き、ベンチからトレーナーが出てきて治療。


「痛いんかい!!」


「もっと声援を送ってくれ」と言わんばかりにスタンドに向かってファンを煽るようなジェスチャーもありました。


根鈴さんのパフォーマンスには大いに楽しませてもらいましたし、球場を大いに盛り上げてくれました。こんな選手はなかなか居ないです。


根鈴さんが最後に出場したのは9月22日の高知戦です。DHながらフル出場しました。この試合は徳島が勝ちましたが、徳島の選手では、最後のバッターは根鈴さんでした。これが事実上の引退試合だとしたら、あまりにも寂しすぎます。


『行列のできる法律相談所』で新潟アルビレックスBCの高津臣吾プレイングマネジャーの引退セレモニーの様子が紹介されました。


多くのファンに見守られながら、終球式でキャッチャー古田敦也さんに投じた最後の一球シンカーや、引退スピーチはとても感動しました。


根鈴さんほどの選手なら、独立リーグであれ、功績を残してきた人ですから、高津さんのように、来年のオープン戦ででも引退試合を行ってほしいです。


根鈴さんは、来季からアシスタントコーチに就き、徳島球団に残ります。コーチと選手のパイプ役になって、いいチームを作り上げてほしいです。ゆくゆくは智勝コーチと共に監督になってもらいたいです。


それはいいんですが、来季の徳島は野手コーチ3人に対し、投手コーチ不在という、いびつな陣容になりました。


島田監督が、監督業をこなしながら投手陣を指導するのは大変です。誰か監督をフォローする投手コーチがほしいところです。中田良弘は居るのか居ないのかわかりません。


そんなことはともかく、根鈴さんお疲れさまでした。最高のエンターテイナーでした。


がんばろう日本!


“new challenges and my new style” NORI