2011年03月02日
ルーキー続々
東京ドームの読売−西武は読売・澤村、西武・大石のルーキー同士の先発で始まった。
澤村投手は初回からいきなり全力投球のような印象を受けた。何だかまるでセットアッパーのような印象だった。先発の一角を狙っている投手が、こんなんで最後まで持つのかと思ってしまった。
しかし、2回以降は阿部選手のリードによって変化球も交えての投球。ペース配分もよかった。4回を投げて中島選手の安打のみで無失点。本当は得点圏にランナーを置いたときの投球を見てみたかったのだが、ピンチの場面でも今日のような投球が出来れば問題ないだろう。
球のキレもよかった。順調に行けば先発ローテを十分任せられる。あとはスタミナ面がどんなものかといったところか。
一方の大石投手。初回のまっすぐは140キロにも満たなかった。球速以上に速く感じるまっすぐだという指摘もあった。しかし、時期的なことを差し引いても、大学時代の方が速いんじゃないかと思った。何か物足りなさを感じた。
大学時代はクローザーを任されていて、先発転向には反対だったのだが、今日の内容を見ていると、即戦力でクローザーは厳しいと感じた。先発転向の判断は正しかった。
大石投手は先発転向のためにカーブの習得に励んでいるし、西武も即戦力としてではなく、1年をかけて育てる方針らしい。6球団の競合の末に獲得した投手でもあるし、プロとして長くやっていくためにも焦らせず大事に育ててほしい。まぁ育成は上手い西武だから心配ないだろう。
2番手で登板したのは菊池投手。球速こそなかったものの、キレのいい球を投げていた。何より甲子園で投げていた頃の躍動感のあるフォームが見れてよかった。今年は野球以外のことでも大変だけど、去年は斎藤投手らと同じくらい騒がれていた投手なので頑張ってほしい。
一番印象に残ったのは3番手で登板した西武の新人、牧田投手。アンダースローというのは聞いていたけど、お目にかかるのは初めてだった。
まるで浮かび上がるような直球に90キロ台の変化球。読売打線が翻弄されていた。本物の緩急というものを見た気分だった。
先発4本柱と言われる、涌井、岸、石井一、帆足に次いで全くタイプの違う牧田投手が先発に加わると面白くなりそうだ。
西武は先発に関しては不安はなさそうだけど、やはり中継ぎ投手が不安定な印象だった。去年は終盤に失点するケースが目立ったので、中継ぎ以降の投手の確立が急務だといえる。
あと、統一球の影響も見られた。角度的に去年までならホームランと思われる打球もフェンス手前で失速していた。ホームランの出やすい東京ドームでこれだから、今年はロースコアの試合が増えそうな気もする。貧打戦はつまらないけど、1点を争う緊迫した試合が増えるのなら歓迎する。
【追伸】
札幌ドームの日本ハム−ヤクルト戦で斎藤投手が3番手で登板。2イニングを無失点。まっすぐは力があったし、要所でいいコースに投げられていた。
“Dash on” NORI
澤村投手は初回からいきなり全力投球のような印象を受けた。何だかまるでセットアッパーのような印象だった。先発の一角を狙っている投手が、こんなんで最後まで持つのかと思ってしまった。
しかし、2回以降は阿部選手のリードによって変化球も交えての投球。ペース配分もよかった。4回を投げて中島選手の安打のみで無失点。本当は得点圏にランナーを置いたときの投球を見てみたかったのだが、ピンチの場面でも今日のような投球が出来れば問題ないだろう。
球のキレもよかった。順調に行けば先発ローテを十分任せられる。あとはスタミナ面がどんなものかといったところか。
一方の大石投手。初回のまっすぐは140キロにも満たなかった。球速以上に速く感じるまっすぐだという指摘もあった。しかし、時期的なことを差し引いても、大学時代の方が速いんじゃないかと思った。何か物足りなさを感じた。
大学時代はクローザーを任されていて、先発転向には反対だったのだが、今日の内容を見ていると、即戦力でクローザーは厳しいと感じた。先発転向の判断は正しかった。
大石投手は先発転向のためにカーブの習得に励んでいるし、西武も即戦力としてではなく、1年をかけて育てる方針らしい。6球団の競合の末に獲得した投手でもあるし、プロとして長くやっていくためにも焦らせず大事に育ててほしい。まぁ育成は上手い西武だから心配ないだろう。
2番手で登板したのは菊池投手。球速こそなかったものの、キレのいい球を投げていた。何より甲子園で投げていた頃の躍動感のあるフォームが見れてよかった。今年は野球以外のことでも大変だけど、去年は斎藤投手らと同じくらい騒がれていた投手なので頑張ってほしい。
一番印象に残ったのは3番手で登板した西武の新人、牧田投手。アンダースローというのは聞いていたけど、お目にかかるのは初めてだった。
まるで浮かび上がるような直球に90キロ台の変化球。読売打線が翻弄されていた。本物の緩急というものを見た気分だった。
先発4本柱と言われる、涌井、岸、石井一、帆足に次いで全くタイプの違う牧田投手が先発に加わると面白くなりそうだ。
西武は先発に関しては不安はなさそうだけど、やはり中継ぎ投手が不安定な印象だった。去年は終盤に失点するケースが目立ったので、中継ぎ以降の投手の確立が急務だといえる。
あと、統一球の影響も見られた。角度的に去年までならホームランと思われる打球もフェンス手前で失速していた。ホームランの出やすい東京ドームでこれだから、今年はロースコアの試合が増えそうな気もする。貧打戦はつまらないけど、1点を争う緊迫した試合が増えるのなら歓迎する。
【追伸】
札幌ドームの日本ハム−ヤクルト戦で斎藤投手が3番手で登板。2イニングを無失点。まっすぐは力があったし、要所でいいコースに投げられていた。
“Dash on” NORI
Posted by のり at 22:02│Comments(0)
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