2012年05月31日

油断は大敵



三重中京大、最後の全日本選手権へ!


今年度をもって廃校が決定している三重中京大。これが本当に最後。なんだかしみじみしてしまいますね。


初戦の相手は大阪体育大。大体大が誇る宮川投手、松葉投手の二枚看板と三重中京大・則本投手の投げ合い、非常に楽しみです。


さて、今日も春季東海地区高校野球大会のレポートいきます。


野球は最後まで何が起こるかわからないとよく言われます。特にそれが当てはまるのが高校野球です。これが高校野球の面白さでもあります。


5月25日 1回戦
大垣市北公園野球場

静  岡 042 003 001:10
愛産大工 003 020 303:11


まずはじめに、この試合開始から睡魔に襲われておりました…。


この試合は2回表、静岡・滝浪選手の2ランと山田選手のライト前2点タイムリーヒットで静岡が4点先制します。


3回表にも堀内選手、中澤選手、小野選手の3連続二塁打で2点を追加。


愛産大工は先発の関投手が3回途中で降板という思わぬ展開になります。


3回表終了時点で静岡が6−0と大きくリード。「コールド勝ちか?」の声も聞こえてきました。ぼくの眠気も増したのは事実です。


愛産大工は3回裏、二死から真鍋選手が失策で出塁すると、服部選手のライト線タイムリー二塁打と江森選手の2ランで3点返します。


愛産大工の2番手、櫻本投手が、4回、5回と無失点に抑えると、5回裏に二死2塁から服部選手の打球はショートゴロ。しかしこれが悪送球となり、2塁ランナーが生還。続く江森選手が二塁打を放ち、1点差に詰め寄ります。


コールド勝ちの雰囲気から一変、接戦に。グランド整備の時間を利用して、のりは自販へ猛ダッシュ!缶コーヒーを購入。


静岡は試合後半に仕切り直し。二死2、3塁から小野選手の打席の時に櫻本投手の暴投で1点。小野選手は四球で出塁し、盗塁を決め再び二死2、3塁。続く滝浪選手がレフトへ2点タイムリー二塁打を放ち、この回3点取り、再び突き放します。


しかし粘る愛産大工は7回裏、一死2、3塁から服部選手がセンター前2点タイムリーヒットを放ち、続く江森選手の左中間へタイムリー二塁打も出て、再び1点差に戻します。


1点を追う8回裏の愛産大工の攻撃。先頭の神谷選手が二塁打で出塁し、無死2塁と同点のチャンスを迎えます。しかし、工藤投手が打席の時に神谷選手は三盗失敗。結局この回は3人で終了。試合の流れにおいて、大きなプレーになると思いました。


1点でも取れば試合はほぼ決まる。そんな9回表の静岡の攻撃。渡邉投手がライト前へタイムリーヒットを放ち、大きな大きな追加点が入ります。


しかし、ここからドラマが待っていました。


9回裏の愛産大工。1番からの好打順でした。安藤選手、小澤選手の連打で無死1、2塁。服部選手が送りバントを失敗するものの、江森選手がこの試合3本目となる二塁打で1点。ここで江森選手に代走の織田選手を送ります。


このランナーはサヨナラのランナーでした。ここで4番の江森選手に代走を送るということは同点延長は考えていないなと。一気に勝負を決める!そんな意図が感じられました。


一死2、3塁。点差は1点。
山本選手の打球はセカンドへ。これを静岡のセカンド山田選手が少し弾き、本塁に送球するも間に合わず同点。この試合、初めて愛産大工が追いつきます。


続く打者は、ここまでノーヒットの稲本選手。粘って粘って9球目のストレートを捕らえた打球は三遊間を抜けるレフト前サヨナラヒット!


試合後半は眠気も吹き飛ぶほどの目の離せない展開でした。


愛産大工が最後の最後に6点差をひっくり返す大逆転勝ちとなりました。


愛産大工の4番江森選手は5打数4安打5打点。1本塁打、3二塁打の大活躍でした。


この試合は本当に静岡がコールド勝ちしてもおかしくない試合でした。


6点差になって、大きなライトフライで2塁ランナーが3塁へタッチアップできなかったり、簡単にボール球に手を出したりと、ちょっとしたスキがありました。


このような、ちょっとした綻びが乱戦になった要因だと思いました。どんなに点差が開いても手を抜いてはいけない、スキを見せたらいけない、そう感じました。野球の怖さを思い知らされました。


それにしても愛産大工の粘りは見事でした。準決勝で近大高専に敗れたものの、ここでも打力を見せつけました。


愛知と言えば大本命は愛工大名電です。しかし去年の夏は至学館が愛知県の頂点に立ちました。


関投手が本来の調子を発揮してくれれば、去年の至学館のように、今年の台風の目になりそうな気がしてなりません。名電を脅かすような存在であってほしいです。


がんばろう日本!


“new challenges and my new style” NORI




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