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Posted by あしたさぬき.JP at

2011年01月22日

光のある方へ

去年はありがたいことに、西日本の狭い範囲ではあるが、いろんな野球を観させてもらった。期待以上のものを観れた試合もあったし、期待外れの試合もあった。後者で言えば、それは関西独立リーグ(カンドク)であった。


春のオープン戦はまだまともだった。公式戦に入ると、経費削減のために、カンドク所属の4球団が1つの球場に集結して、ダブルヘッダーを行うことも多々あった。9月中旬にもダブルヘッダーが組まれていて、1枚のチケットで2試合観れるのは得だと思い、観にいった。この時は、あり得ないことが起こるなんて、知る由もなかった。


私が会場である明石球場に到着したのは、第1試合開始の1時間前くらいだった。しかし、何かおかしい。グランドに選手がいる気配がない。本気で中止になったのかと思っていた。その時の第1試合だった神戸と韓国ヘチの選手がグランドに姿を現したのは試合開始20分前くらいだった。シートノックも行わず、ベンチ前で少しキャッチボールと素振りをする程度で、ほぼぶっつけ本番で試合が始まった。


第2試合の明石−紀州も含めて、試合はと言うと、これも憤りを覚えるものだった。去年は、記録的猛暑で9月中旬でも最高気温が30℃を超えるほどだった。まるで暑さに負けたかのように、動きも緩慢でダラダラした印象の選手がいた。全力でプレーしない選手がいた。ただ野球がしたいだけなら、草野球でもやってりゃいいのだ。


カンドクは初年度から経営を巡るトラブルが絶えなかった。去年も例外ではなく、選手の給与がカットされるなど、非常に苦しい状況が続いている。経営難に立ち向かえず、呑み込まれてしまう選手たち。負のスパイラルとは、まさにこういうことを言うのだろう。


今年のカンドクは入場料が無料だそうだ。しかし、前述のこともあってカンドクの試合は観にいく気になれない。少なくとも私には伝わらなきゃいけないものが伝わってこなかった。例えば、友人や知人を誘って観にいけるか?と聞かれたら、とてもじゃないけど誘えないし、お勧めも出来ない。まずは信頼回復から努めてもらいたいものだ。


日本の独立リーグの歴史は浅い。カンドクは今年で3年目。まだまだこれからだ。今、巨大な迷路の中に放り込まれ、もがき苦しんでいる。それでも時間は進み、歴史は刻まれる。今の状況があるからこそ、数年後には、いい歴史が描かれていることを願う。ギブアップも選択肢の1つだが、出口は必ずある。


“Dash on” NORI