2012年06月27日
栄養吸収
攻守交代のイニング間にはピッチャーが投球練習をして、最後の1球にキャッチャーが二塁に送球をします。これはごく当たり前に見られる光景です。
6月22日、JAバンク徳島スタジアムで行われた徳島IS−香川OGの試合でのことです。
この試合は香川が初回に幸先よく3点先制しましたが、2回裏に徳島に3点取られて同点に追いつかれた試合でした。
この日は中野投手、大川選手がスタメンバッテリーでした。中野投手は2回途中でKOされました。
その同点に追いつかれた次のイニング間あたりで、大川選手は二塁に矢のような送球をしました。強肩が持ち味の選手ではあります。ただ、この送球にはそれ以外の要素も含まれていたような気がしました。
同点に追いつかれた2回裏が終わり、ベンチに帰ると、ひょっとすると首脳陣からお叱りを受けたのかもしれません。
中野投手をうまくリードできなかった苛立ちがあったのかもしれません。
あの送球には、どこか怒りが込められているように見えました。
これはぼくの直感でうまく理由を説明できないのですが、この送球を見たとき、また使いたくなるような選手なんだろうなと思ったりしたのです。
香川は星野選手が絶対的な正捕手で、大川選手の出場機会も限られています。星野選手と比べるとまだまだ頼りない部分はあります。でもそれは仕方のないことです。
ちょっと悪い部分が目立っていますが、キャッチャーというポジションはそんなもんなんだと思います。いい経験よりも悪い経験の方が多いと思います。
ただ、今はすごくいい経験をしているように思えます。いいも悪いもすべて大事な栄養素です。
控えに甘んじている選手が伸び悩み、だんだん存在感がなくなっていくのは簡単なことです。
大川選手は近い将来、面白い存在になると思っています。それは今、どれだけ栄養を吸収できるかにかかっています。
がんばろう日本!
“new challenges and my new style” NORI