2012年11月14日
持ち味と課題
兄弟バッテリーと言って思い出すのは高知商の藤川順一と球児ですね。今回は関西の田中雅之投手と智之捕手です。双子だそうです。1/3イニングだけ実現しました。
第43回明治神宮野球大会 5日目 高校の部 決勝
仙台育英-関西
関 西 110 000 020:4
仙台育英 009 002 10X:12
バッテリー
(関)児山(2.1)≫逢澤(3)≫田中雅(1.2)≫桝本(0.2)≫家高(0.1)-海野≫田中智
(仙)鈴木(7)≫馬場(2)-小林
まずは関西お得意の先制パンチに成功。逢澤選手の先頭打者ホームランが飛び出しました。小郷選手との1、2番で1点取るパターンが多かったですが、今日は1人で1点取りました。
1、2番コンビが本領発揮したのは2回表でした。二死から逢澤選手が出塁すると、小郷選手の打席でエンドランを仕掛けると、これが左中間を破り、1点追加します。
ところが3回裏に児山投手が捕まってしまいます。
無死満塁。準決勝の北照戦、低い弾道の弾丸ライナーでライトポール際に叩き込む満塁ホームランを放った上林誠知選手にセンター前に同点の2点タイムリーを打たれると、仙台育英打線の勢いが止まらなくなります。
この回だけで10安打を浴び、まさかの9失点。児山投手はこの回にKOされてしまいます。
上林選手は同点タイムリーの他にも一塁線を鋭く破る二塁打を放ちました。
関西は8回に仙台育英2番手の馬場投手の乱調で2点返すものの3回のビッグイニングが響きました。
終わってみれば関西はベンチ入り18人全員を使いきる総力戦でした。大敗で惜しくも準優勝となりました。
仙台育英のバッテリーは高めの変化球で勝負する場面がいくつか見られました。高めのつり球に変化球を使う場面もありました。普通はやらない配球です。
関西打線は低めのボール球をしっかり見極めてくるというデータがあったのでしょう。それなら、手を出してくる確率の高い、高めで曲げようという意図が感じられました。工夫を凝らしていて、なるほどなと思いました。
関西からしてみれば、全国の強豪とやりあうには、まだまだ力不足だと感じたはずです。
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